イーサリアム

イーサリアムに半減期はない?実は価格と半減期が連動している理由

「ビットコインは半減期の年に投資をするのが良い」とよく言われていますが、同じようにイーサリアムにも半減期はあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

カニエ
カニエ

結論からいうと、イーサリアムに半減期はありません。でも実は、ビットコインの半減期とイーサリアムの価格は密接に関係しているんです。

今回の記事では、イーサリアムに半減期がない理由と、ビットコインの半減期がイーサリアム価格に与える影響をわかりやすく解説していきます。

イーサリアムの価格動向を把握する上で、ビットコインの半減期は見逃せない重要イベントです。

「イーサリアムのベストな投資タイミングを知りたい」という方は、是非最後までご覧ください。

結論:イーサリアムには半減期はありません

冒頭の繰り返しになりますが、イーサリアムにはビットコインのように、4年ごとにマイナーに支払われる報酬(ビットコイン)が半分になる「半減期」という仕組みは存在しません。

その理由は、イーサリアムがまったく異なる設計で作られているからです。

マイナー:ビットコインの取引を承認する為にたくさんの計算をする人(端末)のこと

その代わりに、イーサリアムでは「バーン(焼却)」という仕組みによって取引手数料の一部を自動的に消滅させることで供給量を抑制し、インフレを防ぐ設計になっています。

カニエ
カニエ

つまり、イーサリアムには明確な半減期はないものの、供給が減少することで価値を高める点では、ビットコインと似た性質を持っているんです。

半減期はビットコインの仕組みのこと

そもそも半減期とは、ビットコインのマイナーに支払われる報酬(新規発行されるビットコイン)が、約4年ごとに半分になる仕組みのことを指します。

この仕組みによって、新しく市場に出回るビットコインの量が徐々に減少し、時間の経過とともに希少性が高まっていく=価格が上がっていくよう設計されています。

また、ビットコインは発行枚数が2100万枚と予め決まっていることも価値が上がっていく理由の一つです。

カニエ
カニエ

地球上に存在する金の埋蔵量に限りがあるように、ビットコインの供給も限りがあるから価値が上がっていくんです。

結果として、需要が一定以上ある限り、ビットコインの価格は上昇しやすくなるということです。

イーサリアムではバーンによって供給量を抑制している

一方で、イーサリアムには通貨の発行上限がありません。

その代わりに、バーン(焼却)という仕組みによって、通貨が無限に増え続けるのを防ぎ、インフレを抑制しています。

バーンとは、取引時に支払われる手数料(ガス代)の一部をバーン専用のウォレットに送って、完全に消滅させる仕組みのことです。

このウォレットに送られたETHは誰も取り出せないため、市場から永久に消える=供給量が減ることになります。

カニエ
カニエ

イーサリアム上での取引が増えれば増えるほどバーン(焼却)されるETHも増え、インフレを抑制しています。
ただし、ETHの通貨価値の目減りを抑制しているだけなので、ビットコインの半減期のような上昇圧力を生み出すほどの力はないんですよね。

実はイーサリアムの価格はビットコインの半減期と連動している

ここまで読んで、「じゃあイーサリアムには半減期がないなら、関係ないんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。

しかし実際には、ビットコインの半減期とイーサリアムの価格は密接に連動しています。

その理由を一言でいうと、暗号資産市場全体がビットコインを中心に動いているからです。

その影響で、ビットコインの半減期が訪れると市場全体の資金の流れが大きく変わるのです。

カニエ
カニエ

ただ、これだけだと説得力に欠けると思うので、もう少し理由を深堀していきます。

ビットコインの半減期が暗号資産市場全体の資金流入を促す

ビットコインの半減期が訪れると、資金が集まるのはビットコインだけではありません。

実は、暗号資産市場全体に新しい資金が流れ込む傾向があります。

なぜなら、ビットコインの半減期は市場全体のムードを変える一大イベントだからです。

半減期が近づくと、「またビットコインが上がるのでは?」という期待感から投資家が戻ってきたり、新規参入者が増えたりします。

そしてその新しい資金は、最初にビットコインへ、次にビットコイン以外の暗号資産であるアルトコインへと流れていきます。

カニエ
カニエ

このように、ビットコインの半減期は市場に資金が循環するきっかけとなり、暗号資産全体を盛り上げるトリガーとなります。

ビットコイン(BTC)からイーサリアム(ETH)への資金循環が起きる

さらに、ビットコインに資金が集まると、少し遅れてイーサリアム(ETH)にも資金が流れ込むという規則性が存在します。

これは、ビットコインの上昇で利益を得た投資家が一度利益を確定(売却)して、ビットコインの次に人気なイーサリアムに再投資するという動きが起きるためです。

また、「ビットコインがここまで上がったなら、次はイーサリアムの番だろう」という投資家達の心理が働くことも理由の一つです。

実際、過去の値動きを見てもビットコインの半減期の数か月後に、イーサリアムが大きく価格を伸ばす傾向が見られました。

半減期の年のビットコインとイーサリアムの価格の関係性を表したチャート画像
カニエ
カニエ

このように、ビットコインとイーサリアムは別々の暗号資産でありながら、資金の流れによって連動する関係にあるのです。

⚠️注意点

先ほど、ビットコインの半減期によってビットコイン価格が上昇すると、それに続いてイーサリアムの価格も遅れて上昇する傾向があると説明しました。

しかし、ここで絶対に覚えておくべき重要な注意点があります。

それは、価格が下落に転じるタイミングは、ビットコインもイーサリアムもほぼ同じということです。

ビットコインの上昇相場が落ち着いて資金が抜け始めると、イーサリアムをはじめとする他の暗号資産にも一気に売り圧力が波及します。

カニエ
カニエ

まとめると、価格上昇の時はイーサリアムが遅れますが、価格下落のタイミングはビットコインもイーサリアムもほぼ同じなのは注意が必要です。

半減期とイーサリアムに関するよくある質問

ここでは、半減期とイーサリアムに関するよくある質問にお答えします。

そもそもビットコインの半減期っていつ?

ビットコインの半減期はおよそ4年ごとに訪れます。

直近では、2024年の4月に4回目の半減期が行われ、次回は2028年ごろに予定されています。

イーサリアムにも将来的に半減期はできる?

現時点ではイーサリアムに半減期が導入される予定はありません。

その代わりに、取引手数料の一部を消滅させるバーン(焼却)という仕組みによって緩やかな半減期のような役割を果たしています。

ビットコインの半減期をチェックする方法は?

Bitcoin Halving Countdownなどのサイトでリアルタイムに確認できます。

カニエ
カニエ

しかし、次回の半減期は2028年なので今チェックする必要はないかと思います。

イーサリアムも半減期を意識して投資しよう

ここまでは、イーサリアムにビットコインのような半減期がないことや、半減期とイーサリアム価格の関係性を解説してきました。

本記事のまとめ

  • イーサリアムには、ビットコインのような「4年ごとの半減期」は存在しない
  • その代わりに、バーン(焼却)という仕組みでETHを消滅させ、インフレを抑制している
  • 意外なことにビットコインの半減期はイーサリアムの価格にも大きな影響を与える
  • ビットコインの価格が上昇すると、少し遅れてイーサリアムの価格も上昇する傾向がある
  • しかし、価格の下落はビットコインもイーサリアムも同じタイミングで発生する

このように、イーサリアム自体には半減期がなくても、ビットコインの半減期は暗号資産市場全体に資金流入を促すビッグイベントです。

そして、ビットコインに資金が流れた後はビットコインの次に人気なイーサリアムに資金が流れる傾向があります。

カニエ
カニエ

つまり、イーサリアム投資を考える上でも、ビットコインの半減期を意識しておくと大きくリターンを得られる可能性があるということです。ちなみに次回の半減期は2028年なので、本記事を参考にイーサリアムに投資して頂ければ幸いです。

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