「暗号資産って聞いたことあるけど、正直よくわからない…」
そんな方に向けて、この記事では暗号資産の基礎を丁寧に解説します。
暗号資産に関する正しい知識を得ることで、根拠を持って投資をすることができます。

実際に僕も、暗号資産の基礎を体系的に学んだことで、価格が下がっても売らずに保有し続けて200万円以上の利益を出すことができました。
本記事の前半では、暗号資産の特徴や使い道、メリット・デメリットを解説。
後半ではもっと踏み込んで、暗号資産の歴史やマイニングの仕組みまで丁寧に解説していきます。

暗号資産って何?
暗号資産とは、2009年に誕生した世界初のデジタル通貨です。
紙やコインのような実物はなく、すべて電子データでやり取りされます。
最大の特徴は、ブロックチェーンという技術によって不正や改ざんがほぼ不可能な仕組みになっている点。
代表的な暗号資産にはビットコインやイーサリアムがあり、スマホが1台あれば世界中どこへでも直接送金ができます。

まさに、次世代の通貨として世界中で注目を集めているのが暗号資産なんです。
暗号資産の特徴4つ
暗号資産の特徴は主に以下の4つです。

ひとつずつ詳しく解説していきます!
デジタル通貨である
先ほども少し触れましたが、1つ目の特徴はデジタル通貨であることです。
例えば日本円の場合、100円玉や10000円札などをイメージすると思いますが、暗号資産の場合は実物の硬貨や紙幣は存在しません。
つまり、数字そのものが価値を持ち、すべてがデータで動いています。


PayPayやnanacoの残高画面を思い浮かべるとイメージしやすいですね。
ただの数字がお金と同じように振舞っているんです。
発行主体が存在しない
2つ目の特徴は、発行主体が存在しないことです。
僕たちが普段使ってるお金は、国が価値を保証しているからこそ安心して使うことができます。

例えば、お店のレジで1000円札を出していきなり店員に「その札に1000円の価値はない!」とは言われないですよね。
つまり、1000円札に1000円の価値があると皆が信じてるのは、国がそれを1000円の価値があると認めてるからです。
一方で、暗号資産には国や中央銀行のような発行主体がいません。
つまり、国が価値を認めずとも、世界中の人々の期待と信頼だけで価値が付いているということです。

ちなみに2025年6月現在、1ビットコインの価格は1500万円。
人々の期待と信頼だけでこれだけの値がついてるのはやばすぎます。
インターネット上で管理が分散されている
3つ目の特徴は、インターネット上で分散管理されていることです。
暗号資産の取引データはP2Pネットワークという方式で分散管理されています。

皆で助け合って管理するから、分散管理と言われています。
また、ブロックチェーンという分散型台帳技術によって誰かがデータを改ざんしてもすぐに他の誰かにバレて、改ざんしたデータは無効化されます。
さらに、取引の記録は誰でもインターネットのウェブ上で閲覧することができて、信頼性も高いことが特徴です。

ボス(中央のサーバー)がなくてもシステムを維持できるのは、皆で助け合うP2Pネットワークのおかげなんです!
ブロックチェーン技術が使われている
4つ目の特徴はブロックチェーン技術が使われてることです。
ブロックチェーン技術とは、取引データをブロックごとにまとめて鎖のように繋ぐ技術です。
ブロックチェーン技術により、データを改ざんするのが非常に難しくなります。
実際にビットコインでは過去に一度も不正が起きていないほど高いセキュリティを持ってます。
全ての暗号資産でブロックチェーンが使われているわけではありませんが、ほとんどの暗号資産がこの技術を使っており、信頼性の要になっています。

とりあえずは「ブロックチェーンは取引データをブロックにまとめて鎖で繋ぐデータ保存技術で、不正や改ざんが困難という特徴がある」とだけ覚えておいてください!
ブロックチェーン技術についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
暗号資産と電子マネーの違い
「暗号資産と電子マネーって、どちらもネット上で使えるお金みたいだけど、結局どう違うの?」
こう思った方もいると思います。
一見似ているように見えて、実は仕組みや役割がまったく違うんです。
忙しい人向けに、暗号資産と電子マネーの違いをまとめた表を以下に載せておきます。
項目 | 暗号資産 | 電子マネー |
---|---|---|
発行元 | なし(分散管理) | あり(企業・銀行など) |
管理方法 | ブロックチェーン技術によるP2P管理 | 中央のサーバーで管理 |
使用できる場所 | 一部店舗・ネット・海外送金など (利用できる所は少ない) | 提携している国内店舗・サービス (利用できる所は多い) |
価値の変動 | 大きい(価格が常に変動) ※一定の価格に保つ暗号資産も存在 | 固定(法定通貨と同じ) |
匿名性・透明性 | 高い匿名性・取引履歴は公開されている | 利用履歴や顧客情報は発行元が管理 |
送金手数料 | 基本安い(時間帯、銘柄による) | 発行元のルールに従う |
利用時間 | 24時間365日いつでも利用可能 | 発行元の営業時間に依存することもある |
電子マネー
まず、電子マネーと聞いて思い浮かぶのは「PayPay」「nanaco」「Suica」などだと思います。
これらはデジタル上で使えるお金という点では暗号資産と一緒ですが、根本的な違いは仕組みにあります。
電子マネーは、あらかじめ日本円などの法定通貨をチャージして使う仕組みですよね。
つまり、あくまでも法定通貨の延長線上にある為、実質的には法定通貨そのものを使っていると言えます。

例えば、電子マネーを使って500円のお弁当を買うのも、500円玉を支払って500円のお弁当を買うのも同じですよね。
電子マネーはあくまでも法定通貨(日本円)と同等のものだということです。
暗号資産
暗号資産も、電子マネーと同じくデジタル通貨ですが、大きな違いは中央管理者や発行元が存在しないことです。
価値を保証する「国」や「企業」のような存在がない代わりに、人々の信用と需要によって価値が決まっています。
つまり、暗号資産は法定通貨とは完全に別物ということ。
日本円やドルといった通貨とは切り離されており、独自の通貨価値を持つ存在です。

法定通貨と結びつきはないけど、欲しい人がいるから売ったら日本円と交換できる。
例えるなら、国家の保証なんてついてない激レアポケモンカードが数万円で取引されているのと同じです。
暗号資産の4つの使い道
「暗号資産=投資」のイメージを持つ人は多いと思います。
今回は、投資だけにとどまらない暗号資産の活用方法を4つに分けて紹介します。

僕も最初は「暗号資産はギャンブル」って思ってました。
でも、使い道や技術の背景を知ってからは考え方がガラッと変わって、応援したい気持ちで投資してます。
投資
1つ目の使い道は、投資です。
基本的には、暗号資産を買い、買った時よりも価格が上昇したタイミングで売ることで、その差額分を利益として得るといった流れになります。

このへんの原理は株式や不動産投資と全く同じで、安く買って高く売るのが基本です。
暗号資産は価格変動が大きいことや、まだまだ市場が成熟してないことからも、今後大きなリターンが期待できる投資先として多くの投資家から注目されています。
決済・送金
2つ目の使い道は、決済・送金です。
ブロックチェーン技術のおかげで、スマホ1台あれば世界中へ低コストでスピーディに送金ができて、銀行を通さないため手数料も安く、土日も関係なく取引が可能です。
実際に、アメリカではバーガーキング・スターバックス・コカコーラなどの大手企業で暗号資産による決済が導入されています。
日本でもビックカメラやメガネスーパーなど、対応店舗が少しずつ増加中です。
また、発展途上国での活用も注目されていて、暗号資産を使えば銀行口座が作れない人でも、ネット環境さえあれば送金や買い物ができます。

銀行などの枠を超えた新しいお金の仕組みとして今後普及していく可能性はかなり高いです。
NFT

3つ目の使い道は、NFTです。

ブロックチェーンによってデータのコピーや改ざんをできなくすることで、世界で一つだけのデジタルアートみたいなことができるようになったんです。
NFTの代表例としては、デジタルアートやゲーム内のアイテムなどがありますが、それ以外にも特定のコミュニティへの入場券や、NFTを担保にしてお金を借りることもできます。
ブロックチェーンゲーム
4つ目の使い道が、ブロックチェーンゲームです。
ブロックチェーンゲームとは、遊ぶことで暗号資産やNFTを手に入れられるゲームのことです。
遊ぶことで暗号資産が稼げたり、アイテムをNFTとして売買することができます。
ブロックチェーンゲームの代表例
STEPN:歩くだけで暗号資産を稼ぐことができるゲーム。
Axie:バトルで勝つと報酬として暗号資産をゲットできるゲーム。
The Sandbox:メタバースという仮想空間内で土地やアイテムの売買ができるゲーム。

従来のゲームと違い、ゲーム内の成果が現実のお金になるのが最大の特徴です。
暗号資産の5つのメリット
ここでは、暗号資産の5つのメリットを解説します。

ひとつずつ詳しく解説していきます。
手数料の安さ
1つ目のメリットは、法定通貨より手数料が圧倒的に安いことです。
例えば銀行は人件費や店舗維持費、SWIFT利用料などがかかりますが、暗号資産は人の手を介さず送金・管理ができるためコストを極限まで抑えることができます。

銀行を使って国際送金すると数千円~数万円かかるところを、暗号資産を使えば数円〜数百円で済みます。
また、DeFiという暗号資産の貸し借りサービスを活用すれば、個人間で暗号資産の貸し借りができ、借りてる側は少ない利子で、貸してる側はより高い利息を得ることも可能です。
このように、仲介をなくした分利用者がたくさん稼げる仕組みになっているんです。
銀行を介さない為、すぐに送金が完了する
2つ目のメリットは送金スピードが速いことです。
暗号資産は銀行を介さず直接取引できるため、送金スピードが非常に速いです。
銀行で送金すると時間がかかる理由
・送金する際に中継銀行が間に入っている
・人の手で確認する作業がある
・国ごとの時差により、そもそも相手方の銀行が営業時間外なんてこともある
銀行による海外送金では数日〜1週間かかるところを、暗号資産なら数秒〜数十分で完了します。
比較的送金の時間がかかるビットコインでも数十分以内に処理されるケースがほとんどです。

仲介なしでスムーズに送れるのが、大きな魅力のひとつです。
少額でも投資ができる
3つ目のメリットは少額でも投資ができることです。
多くの金融商品では、ある程度まとまったお金が必要ですが、暗号資産は数円、数百円から投資することができます。
代表的な金融商品と最小取引価格の比較は以下の通りです。

こちらの表を見るとわかるように、暗号資産の最小取引額の安さは圧倒的です。
他にも数百円から取引できる金融商品はありますが、
少額でお手軽に始めることができて、多くのリターンも狙えるのが暗号資産の魅力です。

「少額で練習したい」「とりあえず試してみたい」という方にぴったりの投資対象です。
24時間365日いつでも取引できる
4つ目のメリットは、24時間365日いつでも取引ができることです。
なぜなら、暗号資産の市場はプログラムで動いているからです。
一方で株式やFXは取引時間が決まっており、基本的には平日の決まった時間帯しか売買できません。
暗号資産なら、仕事や家事で日中の時間が取れない人でも、スキマ時間に自由に売買できます。

ただし、いつでも価格が変動するため、就寝中の暴落リスクなどには注意が必要です。
今後の将来性に期待できる
5つ目のメリットは、今後の将来性に期待できることです。
実際に、他の金融商品と比べても、暗号資産市場はまだ発展途上。
その根拠として、ビットコインの性質に類似しているゴールド(金)と時価総額を比較してみます。
ビットコインとゴールド(金)の時価総額の比較
ビットコイン:2.14兆ドル
ゴールド(金):22.5兆ドル
一般的に投資家たちは、今の価格が「割高なのか」「割安なのか」を他の資産と比べて判断します。
ビットコインも、金(ゴールド)の時価総額と比べて、まだ割安と見る投資家が多く、将来の値上がりに期待されています。

ビットコインがゴールド(金)の時価総額に追いつくためには価格が10.5倍に成長する必要があります。
つまり、伸びしろしかないということです。
暗号資産の4つのデメリット
ここまで話したように、暗号資産には多くのメリットがありますが、当然デメリットも存在します。
ここでは代表的な4つのデメリットについて解説します。

こちらも1つずつ詳しく解説していきます!
価格変動が激しい
1つ目のデメリットは、価格変動が激しいことです。
なぜなら、株などと違い適正価格が存在せず、需給のみで価格が決まっているためです。
実際に、ここ数年間のビットコインと米国株式ファンドの代表であるS&P500を比較したチャートがこちらです。

こうやってチャートを比べてみると一目瞭然ですね。
ビットコインは長期で見れば右肩上がりに価格が上昇していると言えど、下落率も凄まじいのが事実です。
このことからも、暗号資産は結構メンタルにくる投資商品だということは分かると思います。

稼げるチャンスは多いといえど、心臓には悪いですね・・・(笑)
決済に時間がかかる
2つ目のデメリットは、決済に少し時間がかかることです。
理由は、ブロックチェーン上では取引内容の検証・承認作業に時間がかかるからです。
現金やクレジットカードでの支払いはすぐに行われますが、暗号資産では数分から数十分ほど待つことがあります。
このことからも、決済にスピードを求めるなら現金やクレジットカードに軍配が上がります。

ただし最近では、暗号資産とクレジットカード会社が連携するなど、即時決済に近づける技術開発も進んでいます。
ハッキングリスクや紛失の可能性がある
3つ目のデメリットはハッキングや紛失のリスクがあることです。
これを聞いて「え、ブロックチェーンって安全なんじゃないの?」と思ったかもしれません。
実は、問題はブロックチェーンではなく管理方法にあります。
例えば、ネットに繋がったウォレットで保管していると、ウォレット自体がハッキングされて資金を盗まれることがあります。
一方で、USBのようなオフライン保管(ハードウェアウォレット)なら安全性は高まりますが、USBをなくしてしまうと中身を取り出せなくなってしまいます。

ブロックチェーンはあくまでも超頑丈な金庫みたいなものです。
中に入っているお金は安全でも、その金庫のカギをなくしたり盗まれたりしたら、中身が取られてしまう可能性はあります。
詐欺が多い
4つ目のデメリットは、詐欺が多いことです。
数多くある投資商品の中でも、暗号資産は「一攫千金」「爆益」などのイメージが先行し、「楽して稼ぎたい」という心理につけ込んだ詐欺がとにかく多いです。
ここで、暗号資産の詐欺の一例を紹介します。

せっかく新しい通貨として普及し始めてるのに、詐欺が横行してるのは悲しいです…。
暗号資産の歴史
暗号資産は、2008年に公開されたある論文から始まりました。
この論文をきっかけにビットコインが誕生し、他の暗号資産が作られました。
その後は様々な出来事を経て、世界中で注目される存在になっていきます。

これまでにどんなことがあったのかを知ることで、暗号資産がなぜ今も成長しているのかが見えてきます。
暗号資産の始まり
暗号資産の始まりは、2008年に公開された1つの論文にあります。

著者は「サトシ・ナカモト」と名乗る正体不明の人物(またはグループ)でした。
その3か月後、この論文をもとに世界初の暗号資産ビットコイン(BTC)が登場します。
2010年にはビットコインの取引所もでき、少しずつ売買の土台が整っていきました。

ただ当時は、実験的なデジタル通貨という扱いで、ごく一部の技術者の間だけで使われていただけでした。
それでもこの小さなスタートが、いまの巨大な暗号資産市場の土台となったと思うと感慨深いですね。
【2010年】暗号資産が初めて価値を持つ
2010年5月、ビットコインが現実世界で初めてお金として使われました。
あるプログラマーが掲示板で「1万BTCとピザを交換しないか?」と呼びかけ、それに応じた別のユーザーがピザ2枚(約25ドル)を注文して届けたのです。
その見返りとして、投稿者は1万ビットコイン(当時のレートで2200円)を相手に送金。
このやりとりは、暗号資産とモノが交換された初の事例として記録されました。
現在では「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれ、毎年5月22日に祝われています。

この一件が話題となり、ビットコインは単なる実験通貨から、現実でも使える存在として注目を集めていくことになりました。
【2014年】マウントゴックス事件
2014年、世界最大のマウントゴックス社の顧客のウォレットがハッキングされ、
顧客が保有する85万ビットコイン(当時のレートで約490億円)が大量流出しました。
この事件をきっかけにマウントゴックス社は破産手続きをし、世間ではビットコインに対して悪いイメージが定着しました。
この事件の原因として、顧客のビットコインの管理方法が不適切だったことやセキュリティログの監視が甘かったことが挙げられています。

この事件をきっかけに、日本では暗号資産に関するルールが整備されました。
【2014年】イーサリアムの誕生
2014年7月、ビットコインに次ぐ人気銘柄であるイーサリアムが誕生しました。

イーサリアムは若きプログラマー、ヴィタリック・ブテリンによって提案されたプラットフォームです。
「ビットコインでは作れないアプリも、ブロックチェーンで動かしたい」という発想から生まれました。
イーサリアムはプレセールで多額の資金を集め、翌年2015年にネットワークが正式に稼働。

人がいなくても契約を自動で実行できるスマートコントラクト機能がイーサリアムの最大の武器です。
これによりNFTやDeFiなど、さまざまなサービスが生まれました。
【2017年】暗号資産バブル
2017年末にかけて暗号資産は世界的に注目を集め、ビットコインをはじめとする価格が急騰しました。
特にビットコインは、1BTC=200万円を超える高値を記録し、「億り人」と呼ばれる投資家も登場。
しかし2018年に入るとバブルは崩壊し、多くの通貨が価格を大きく下げました。

価格が大きく下がった理由は、実用性のない草コインの乱立や、規制強化の動きがあったことです。
この出来事は「暗号資産は儲かる」と飛びついた人々の楽観を打ち砕きました。

この出来事がきっかけで市場が健全になり、信頼できるプロジェクトとそうでないものの違いがはっきりしてきました。
【2024年】現物ETF承認

2024年、SEC(証券取引委員会)によって、ビットコインとイーサリアムの現物ETFが承認されました。
ビットコインとイーサリアムの2台巨頭の現物ETFが承認されたことで、多くの個人投資家や機関投資家が暗号資産市場に参入。
その結果、大量の資金が暗号資産市場に流れ込み、暗号資産の価格は急騰し盛り上がりを見せました。
【2025年】暗号資産準備金設立
2025年3月6日、アメリカのトランプ大統領は、「暗号資産を国家備蓄にする」という大統領令に署名しました。
これにより、マネーロンダリングや詐欺等の犯罪に使われた暗号資産を政府が差し押さえ、差し押さえた暗号資産は売らずに保管することが正式に決定。

簡単にいうとアメリカが「なんかあった時の為に暗号資産をタンス預金しておくぞ!」ということを
正式に発表したみたいな感じです。
また、イーサリアムやリップルなど他の暗号資産も備蓄資産として保管対象になりました。
ただし、備蓄資産として新たに暗号資産を買うのではなく、差し押さえ分に限定されました。
暗号資産のマイニングって何?

暗号資産のニュースや記事を見てると、よく出てくる言葉に「マイニング」があります。

ここでは、マイニングとは何なのか?を中学生でも分かるように解説していきます。
マイニングの特徴は以下の通りです。
マイニングは取引を承認する作業のこと
マイニングとは、暗号資産の取引が正しいかどうかを確認して、それをブロックチェーンに書き込む作業のことです。
暗号資産では、誰かが送金などの取引をすると、その情報は「記録候補」として一旦は保留状態になります。
保留状態の取引記録が正しいかを誰かが検証し、承認されないと取引は成立しません。

そこで、取引情報をまとめたブロックが、ネットワークの中の参加者によってチェックされ、正しいかどうかを確認する作業が入ります。
この、確認(承認)をする作業のことをマイニングといいます。
マイニングでブロックの内容が認められると、ようやくブロックチェーンに正式に記録されて、取引が完了する仕組みです。
暗号資産によってマイニングの種類は異なる
暗号資産のマイニングにはいくつかの種類があり、使われている仕組みによって違いがあります。

つまり、取引を承認するための仕事の種類が色々あるってことです。
代表的なマイニング方式
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
➡️ビットコインに使われているマイニング方法。ナンスという特別な数字が出るまで当てずっぽうに計算しまくる方式。宝くじが当たるまでひきまくるようなイメージ。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
➡️イーサリアムに使われているマイニング方法。PoWはひたすら計算しまくって特別な数字を当てる方式だったが、PoSは暗号資産の保有量が多い人の中から抽選で取引を承認できる権利が与えられる。
ここで挙げたマイニング以外にも、様々な種類のマイニングがあります。
このように、どの方式を採用しているかで取引承認の為の仕事の内容が大きく変わるのです。
マイニングを成功させると暗号資産をゲットできる
「そんな面倒臭い仕事をしてまで取引を承認する意味ってある?」こう思ったかもしれません。
実はマイニングに成功すると、報酬として新規発行された暗号資産を直接もらえるんです。
これは新しいコインの発行手段であり、最初に正解を導いた人だけが獲得できます。

例えば、ビットコインに使われているPoWは、特別な数字を当てる為に計算しまくる方式なので、完全に早い者勝ちの競争になります。
そのぶん高性能マシンと大量の電力が必要で、コストもかかります。
取引所で買う方法もありますが、自力でマイニングをして掘り当てる選択肢もあるということです。

まさに、デジタルの金鉱を掘るような作業です。
暗号資産に関する質問と回答
なぜ、暗号資産と呼ばれているの?
インターネット上でやり取りするためのデジタル通貨を安全に管理する為に「暗号技術」が使われているから、暗号資産と呼ばれています。
もともとは「仮想通貨」と呼ばれていましたが、2019年から正式名称が「暗号資産」に変わりました。
これは通貨というより資産としての性質が強いと判断されたためです。

ちなみに、暗号資産を英語にするとCryptoCurrency(クリプトカレンシー)と言い、僕のメディアの名前である「クリプトノート」の由来となっています。
暗号資産って今から始めても遅くない?
暗号資産は今から買っても全く遅くありません。
その理由は以下の通りです。
・暗号資産の市場が、まだまだ成長途中であること
・Web3やNFTの技術がインフラに組み込まれ始めていること
・暗号資産を持っている人は、世界的に見ても2割に満たないこと(先行者利益を掴める)

このことからも、暗号資産の未来に期待しているのであれば「今」買うことが大事だと思います。
どの暗号資産を買うのがいいの?
何を買えばいいか迷ったら、まずはビットコインかイーサリアムがおすすめ。
この2つは時価総額が大きく、比較的価格も安定しています。
ビットコインとイーサリアムの違い
暗号資産市場全体に投資をしたい:ビットコインがおすすめ
ブロックチェーン技術の発展・普及に投資をしたい:イーサリアムがおすすめ

僕は両方の未来に期待しているので、ビットコインとイーサリアム両方に投資しています。
おすすめの暗号資産取引所は?
おすすめの取引所は、GMOコイン・コインチェック・bitbankの3つです。
初心者にも使いやすく、手数料や取扱銘柄にもそれぞれ強みがあります。
以下に、各取引所の比較表を載せておきます。
GMOコイン![]() | コインチェック![]() | bitbank![]() | |
---|---|---|---|
手数料(取引所) | Maker -0.01%、Taker 0.05% (かなり安い) | 無料 | Maker -0.02%、Taker 0.12% (安い!) |
手数料(販売所) | 約4.8% | 0.1%~5% | 約4.8% |
出金手数料 | 無料 | 1回あたり407円 | - 3万円以下:550円 - 3万円超:770円 |
セキュリティ | GMOグループ傘下で安心感◎ | マネックスグループ傘下で安心感◎ | 非上場企業(bitbank株式会社) |
ポイント | とにかく手数料が安く、信頼性がダントツ! | 「銀行口座から自動引き落とし」で積立ができる!(これ本当に便利) | 取扱銘柄数は国内最多の42種類。アプリがとにかく使いやすい! |
こんな人におすすめ | 手数料、信頼性重視の人 | ほったらかしで積立投資をしたい人 | 銘柄をいろいろ触りたい人、アプリの使いやすさ重視の人 |
とは言っても「違いは分かったけど、結局どこで買ったらいいの?」って思う人もいるかと思います。

そこで、僕が取引所をどうやって使い分けているかを以下に載せておきます。
筆者の取引所の使い分け方
GMOコイン:一括投資などの、まとまった資金の運用
コインチェック:自動積立の機能で毎月コツコツ積立
bitbank:他の取引所に無い銘柄を買いたい時に使用

迷ったら、とりあえず僕と同じように運用すればOKです!
まとめ
暗号資産には「難しそう」「自分には関係ないかも」といったイメージがつきものですが、ここまで読んでくれたあなたは、暗号資産の仕組みや可能性について少しずつイメージが変わってきたんじゃないでしょうか。
暗号資産は、ブロックチェーンという革新的な技術の上に成り立つ、まさにこれからの時代に欠かせないテクノロジーです。
投資としての魅力はもちろん、送金、決済、NFT、ゲームなど、使い道もどんどん広がっています。

知らないまま避けるより、少しでも理解してできる範囲から触れてみることが将来の大きな選択肢に繋がるかもしれません。
以上です。