
これらのことについて、家族や友人に説明できるレベルの知識を身に着けることができます!
暗号資産を買ってみたいけど、「得体のしれないものに投資したくないな・・・」って方は是非ご覧ください。

暗号資産って何?
暗号資産とは一言でいうと「中央機関を通さずとも個人間で取引ができ、皆で取引記録を管理する電子マネー」です。
遡ること2008年、世界初の暗号資産であるビットコインが誕生しました。
当時のビットコインには価値がほとんどついていなかったものの、2024年3月には1ビットコインの価格が1000万円を超え、時価総額が200兆円を突破するなど、今では当時考えられなかった価値が付いています。
そしてビットコインの技術を流用して作られた他の暗号資産をアルトコインと呼びます。
アルトコインの中で代表的な物でいうと、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などがあります。
ビットコインが特に有名なのは、単純に暗号資産の市場の多くを占めている通貨がビットコインであること。
ニュースや記事等で暗号資産のトピックを扱う際はその代表であるビットコインをベースに語られることが多い為です。
電子マネーとの違い
それでは、従来のPaypayやnanacoなどの電子マネーと、暗号資産の違いを実際に比較しながら説明していきます。
1.発行元
【電子マネー】
電子マネーの場合、PaypayであればPaypay株式会社、nanacoであればセブン&アイ・ホールディングスなどの企業が
電子マネーの媒体(スマホやカード)を発行しており、私たちはそこに法定通貨をチャージして電子マネーとして使用しています。
また、電子マネーでは発行元の企業が、一つのデーターベースに私たちの買い物の記録やお金の貸し借りをした際の取引情報を管理しています。
この方式をクライアントサーバー方式といいます。

【暗号資産】
一方、暗号資産では実在する発行元企業が存在せず、プログラムによって通貨が発行されており、特定の企業や管理者が取引記録を管理していません。
ブロックチェーンというデータの保管技術により、暗号資産のユーザーが皆で取引情報を分散管理し、情報を共有しています。
この方式をP2P(Peer to Peer)ネットワークといいます。

2.通貨価値
【電子マネー】
電子マネーの場合は法定通貨をカードやスマホにチャージしている為、その価値は法定通貨と同等です。
その為、頻繁にチャージしたお金の価値が頻繁に上下することはありません。
【暗号資産】
一方で暗号資産は、国家によって通貨の価値が保証されていません。
暗号資産市場が独立しており、暗号資産そのものの需給で常に価格が変動している為、頻繁に通貨価値が上下するという特徴があります。
3.利用できる場所
【電子マネー】
日本の電子マネーを使用する場合は日本円をチャージして使用する為、日本国内でしか使用できません。
【暗号資産】
暗号資産の場合は世界共通の通貨となる為、ビットコイン決済などに対応しているお店であれば世界中のどのお店でも利用することができます。
暗号資産で何ができるの?
暗号資産でできることは大きく分けると以下の4つになります。
・決済
・投資
・送金
・資産の防衛
決済
電子マネーと同じく暗号資産は決済に使うことができます。
海外では既に、バーガーキング・スターバックス・コカコーラでも暗号資産による決済ができるようになっています。
日本国内でもビックカメラやメガネスーパー等の有名店舗に限らず、個人経営のお店でもビットコイン決済に対応してるところもあります。
暗号資産は世界共通の通貨なので、ビットコイン決済などに対応しているお店であれば世界のどこでも買い物をすることができます。
また、インターネット上での決済でも使うことができ、メタバースなどの仮想空間上でアバターの服や装備品を暗号資産で売買することができます。
投資
暗号資産は投資をすることもできます。
基本的には、暗号資産の取引所で暗号資産を買い、買ったコインの価格が上がった時に売却することでその差額を利益として獲得する流れになります。
暗号資産の投資は500円・1000円などの少額からでも始められるので、資金余力がそこまで無い人でも参入しやすいのが特徴です。
また、株式市場やFXと違い暗号資産のマーケットはプログラム上で開かれているので24時間取引をすることができます。
また、株と違って暗号資産には適正価格が存在せず、需給のみで価格が決まっている為、良くも悪くも価格の変動幅が激しいのが特徴です。
送金
暗号資産は送金にも便利です。
むしろ、送金の利便性こそが暗号資産が注目されている所以といってもいいかもしれません。

従来、私たちが海外送金をする際は銀行を介して行うのが一般的です。
その際にSWIFTという国際送金ネットワークシステムを利用する必要があります。
しかし、SWIFTを利用すると仲介に仲介を重ねる構造上、多くの手数料を支払う必要があり
送金時間も非常に長いといった問題点があります。

暗号資産の場合、世界のどこにいてもスマホがあれば個人間で送金が可能です。
暗号資産取引所で暗号資産を購入し、送り先のアドレスに飛ばすだけで良いのです。
送金手数料も0.15xrp(日本円で9.75円)と非常に安く、送金自体も数秒で完了します。
資産の防衛
ビットコインは大事な資産を守る為に使うこともできます。
自国の通貨の価値が暴落した時や、銀行の預金が封鎖された時などの避難先として有名な投資先はゴールドですが、
暗号資産も同じように資産を守る為に買われることがあります。
実際に、ハイパーインフレが国民を襲ったジンバブエやベネズエラでは物価の高騰が始まる前後に
ビットコインが多く買われた事がありました。
また、2013年3月に発生したキプロス危機でも、キプロス国民が資産の避難先としてビットコインを買う動きが見られ、
この時にビットコインの価格が大幅に上昇し一躍話題となりました。
国の政策ミスによる通貨価値の大暴落や、経済情勢の悪化により預金封鎖が行われ銀行からお金を引き出せなくなった時も、
予め資産を暗号資産に変えておくことで大事なお金を守ることができます。