ブロックチェーンとは何か?ビットコインとの関係性や特徴、メリット・デメリットまで分かりやすく解説!

暗号資産の基礎知識

こんにちは、カニエです。

今回はブロックチェーンについて解説していきます。

本記事で分かる事

  • ブロックチェーンとは何か?
  • ブロックチェーンとビットコインの関係性
  • ブロックチェーンのメリット・デメリット
  • ブロックチェーン技術の今後

ブロックチェーンとは何か?

ブロックチェーンとは、「暗号化技術を使った取引情報の管理・保存技術」です。

取引が一定数溜まるとブロックで格納されます。

そして、そのブロックが一本の鎖(チェーン)で繋がっていくことから

ブロックチェーンと呼ばれています。

従来の取引管理システムは特定の管理者が存在し、管理者への信用が不可欠でした。

しかし、ブロックチェーンは特定の管理者が存在せず、ネットワークの参加者が

取引記録を分散管理することで、特定の管理者に権力が集中していないことが

大きな特徴として挙げられます。

カニエ
カニエ

このことからも、ブロックチェーンは「分散型台帳」とも呼ばれているよ!

ビットコインとの関係性

悩む人
悩む人

気になってたんだけど、ビットコインとブロックチェーンって

どういう違いがあるの?

こんな疑問を持っている方もいるかと思います。

なぜなら、暗号資産がニュースや記事等で話題になると、

ビットコインとブロックチェーンが同列に語られることが多いからです。

その為か、「ビットコイン=ブロックチェーン」

だと思っている方も中にはいるかもしれません。

しかし、この2つには決定的な違いがあります。

それは・・・

ビットコインというのはブロックチェーン技術を使って最初に作られた

暗号資産なだけであって、ブロックチェーンそのものではないということ」 です。

一応、ビットコインとブロックチェーンが誕生した発端について軽く触れておきます。

2008年10月、サトシ・ナカモトと呼ばれる謎の人物(団体)がとある論文を発表しました。

論文の内容をざっくりいうと

「信用できる第三者を介さずに、個人間でお金の取引を行う為にビットコインを作りたい」

というものです。

この論文を元にビットコインが作られ、ビットコインが第三者への信用を介さずとも

機能するデジタル通貨とする為に、分散型台帳であるブロックチェーンが作られました。

ブロックチェーンのメリット

考える人<br>
考える人

それで結局のところ、ブロックチェーンのメリットって何なの?

カニエ
カニエ

ブロックチェーンのメリットは大きく分けて以下の5つだよ

  • 管理者や発行元が存在しない
  • 改ざんや不正が非常に困難
  • システムダウンが発生しない
  • 取引情報の透明性が担保されている
  • スマートコントラクトによる契約の自動化

1.管理者や発行元が存在しない

冒頭でも軽く説明しましたが、ブロックチェーンでは特定の管理者や発行元が存在しません。

従来の銀行や電子マネーでは特定の管理者が一元的に顧客の取引記録の管理、保存を行っていますが

ブロックチェーンでは管理者が存在せず、取引に参加するユーザー達でお金のやりとりの管理、保存をしています。

これの何がメリットなのかというと、国や企業の一存で私たちのお金の価値が変わったり、

お金が失われるリスクがないということです。

実際に、日本円は国が「円を刷りまくるぞ!」と言えば円の価値は安くなってしまいますし、

お店で使えるポイントなんかも、発行元の企業の方針でポイントを廃止すれば0になりますよね。

ちなみに、銀行や企業のような権力が集中している状態のことを「中央集権」

ブロックチェーンネットワークのように権力が分散していることを「非中央集権」と言います。

カニエ
カニエ

僕も以前、お気に入りのクレープ屋さんのポイントを沢山貯めておいたのに、

いきなりポイントが廃止になって絶望した経験があります・・・(泣)

これがまさに「発行元企業に権力が集中していること」がもたらした弊害です。

2.改ざんや不正が非常に困難

ブロックチェーンでは、暗号化技術によって取引の検証を行いセキュリティを強固にしてます。

また、取引データを皆で分散管理することで、

誰かが不正をすればすぐに他の誰かが気づくような構造になっています。

また、過去から現在までの取引情報のブロックが全て一本のチェーン(鎖)で繋がっている為、

特定のデータの改ざんを行おうとすると、

それ以降の取引情報全てを書き換える必要がある為

取引記録の改ざんが非常に困難という特徴もあります。

3.システムダウンが発生しない

ブロックチェーンでは、情報の管理・保存形式として

P2P(Peer to Peer)ネットワークというものを利用している為、

システムダウンが発生しません。

P2Pネットワークとは何かというと、複数の端末(ノード)で

データを分散管理して情報共有する技術のことです。

従来の電子マネーでは発行元の企業のデータベースに

ユーザーの取引情報が全て格納されている為、

大元のデータベースがダウンしたらユーザー全員の取引が停止してしまう可能性があります。

一方で、P2Pネットワークではユーザー達の個々の端末で

取引情報の管理、共有を行っており、

一つの端末がシステムダウンしても他の端末で取引情報を共有している為、

全員の取引が停止することがありません。

4.取引情報の透明性が担保されている

ブロックチェーンは取引情報を保管する技術だと説明しましたが、

ブロックチェーンで保管された取引情報はウェブ上で公開されており、

誰でも閲覧することが可能です。

いつどこでだれがいくら送金したのか、

どのような取引が行われたのかが

一目でわかるようになっています。

従来のデータ保存形式であれば裏でどのようにお金が動いているかは

我々が確認する術はありません。

しかし、ブロックチェーンに書き込まれた情報は誰でも閲覧可能なため、

私たちの取引内容は誰が見ても分かるようになっています。

5.スマートコントラクトによる自動化

ブロックチェーンの中には、スマートコントラクトという

特定の条件を満たせば契約を自動で実行できるプログラムが組み込まれているものがあります。

スマートコントラクトとは、前もって特定の条件を決めておき、

その条件を満たすことで自動で契約が実行されるというものです。

スマートコントラクトによって、仲介者をプログラムに置き換えることができ、

特定の条件を満たせば金融や保険等の煩雑な手続きを簡素化することが可能となります。

ブロックチェーンのデメリット(課題)

考える人
考える人

良い事ばっかり言ってるけど、

デメリットもあるんじゃないの・・・?

カニエ
カニエ

おっしゃる通りです。

一見万能そうなブロックチェーンにもデメリットはあります。

まあ、デメリットというよりかは今後の課題と言った方がいいかも。

それが以下の通りです。

  • スケーラビリティ問題
  • 51%攻撃
  • 一度記録された情報は削除が出来ない

スケーラビリティ問題

ブロックチェーンの課題の一つとして、代表的なものでいうとスケーラビリティ問題があります。

これは、取引量の増加とともにデータの処理速度が低下することです。

特に、ビットコインやイーサリアムのような

沢山のユーザーが参加している人気銘柄はこの問題が顕著にあらわれており、

取引が活発に行われている時間帯は取引承認までの速度が遅延したり、

取引をする際のコスト(手数料)が高くなるという問題があります。

51%攻撃

51%攻撃とは、悪意の持ったユーザーがブロックチェーンのネットワークの51%以上を

掌握することで不正に取引を承認することができる、ブロックチェーンの仕組みを逆手にとったサイバー攻撃の手法です。

考える人
考える人

えーっと、ネットワークの51%以上?ブロックチェーンの仕組み?

どういうこと・・・??

カニエ
カニエ

ですよね。いきなりこんなこと言っても意味不明だと思うので軽く説明します。

ただ、これについて詳しく説明しすぎるとそれだけで1記事書けるレベルに

なってしまうので、ここでは軽く説明します!

【ブロックチェーンにおける取引承認の仕組み】

先ほど、ブロックチェーンではユーザー皆が取引情報を分散管理していると説明しました。

つまり、取引を承認する作業もユーザーが行うということです。

承認作業をユーザーが行うとなると、一見不安ですよね。

見ず知らずの人を信用しなきゃいけないわけですからね。

そこでブロックチェーンの取引承認作業には、とあるルールが設けられています。

このルールは暗号資産の種類によって変わってくるのですが、ここではビットコインを例にします。

ビットコインの取引承認のルールは「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」というもの。

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)】とは・・・

「取引を承認する為に莫大な計算をして0が5つ並ぶようなラッキーナンバーを見つけたら取引を承認できる権利を得られるといったものです。

ただし、悪意を持った人が取引記録を改ざんしたあと自分で計算作業を行って、

0が5つ並ぶラッキナンバーを偶然見つけてしまったら・・・?

改ざんしたデータも承認されてしまう可能性がありますよね。

さすがにそれはまずいので、ここでもう一つ

「計算量が一番多い人を信用する」というルールも作りました。

つまり・・・

「0が5つ並ぶ数字を見つけて、なおかつ計算を一番多く行った人が取引承認の権利を得られる

というものです。

悪意を持った人がデータを改ざんしても、正しい取引記録を共有しているユーザー達の計算量に

太刀打ちすることはできません。

なぜなら、正しい取引記録を共有しているユーザーの方が圧倒的に多いからです。

カニエ
カニエ

以上がブロックチェーンの取引承認の仕組みです。

今回はビットコインの「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を例にしたけど

他にも様々なルールが存在しているよ。

ただ、逆の見方をすると悪意を持った人が取引記録を改ざんした後、

過半数以上である51%以上の計算量を有してラッキーナンバーを見つけたら・・・?

改ざんした取引記録にも関わらず、承認が成功してしまいます。

以上が51%攻撃の仕組みです。

考える人
考える人

え、それじゃあブロックチェーンって全然安全じゃないじゃん

カニエ
カニエ

そんなことはないからご安心を。

ビットコインぐらい市場規模の大きな銘柄で51%以上の計算量を掌握するのは

現実的に考えて無理ゲーです。

ただし、ユーザー数が少なく、規模の小さい銘柄は簡単に51%以上の計算量を

掌握されてしまう可能性がある為、マイナーな暗号資産は51%攻撃のリスクが高いことは覚えておいてください。

一度記録された情報は削除ができない

こちらは、強固なセキュリティを築くという点においては

メリットでもありますが、誤って記録された情報も削除ができないという点で

ここでは敢えてデメリットとして挙げさせていただきました。

繰り返しになりますが、ブロックチェーンで記録された情報は削除ができません。

仮に削除できたとしても、他の端末でその情報が共有されている以上は、

本当の意味で削除することは不可能となってます。

未来永劫、ネットワーク上に保存される為、個人情報や住所などを誤って

記録してしまった場合でも取返しがつかなくなります。

ブロックチェーンに記録される情報はあくまでも一方通行だと思ってください。

ブロックチェーン技術の今後

ブロックチェーンは、元々は暗号資産だけに使われている技術でしたが、

今では暗号資産以外にも様々な分野で活用されている事例もあります。

例えば、代表的な物でいうとNFTが挙げられます。

NFTとは「非代替性トークン」の略で、デジタルアートやゲームアイテムなどを

世界にたった一つしかない物」にできる証明書のようなものです。

もっと私たちの生活に身近な例を挙げるとするなら、

保険業界や不動産業界に在りがちな「面倒くさくて煩雑な手続き」

スマートコントラクトによって簡素化することが可能です。

他にも、ブロックチェーンの特徴である情報の透明性を活用している事例として、

食品業界では「畜産された豚がいつどこで誰によって解体されたのか、

お店に並ぶまでの経路を可視化する」ことで商品そのものの信頼性やブランド力を

高めることも可能としています。

ここで挙げた事例はあくまでも一部に過ぎず、

今後ももっと様々な分野で普及していく可能性は非常に高いです。

考える
考える

こんなに凄い技術なのに、全然普及してないと感じるのはなんで?

カニエ
カニエ

確かにそうなんだよね。

ブロックチェーンが普及してない理由としては以下の通りだと考えています。

  • そもそも日本の政府や企業、国民の大半がブロックチェーンのことを理解できていない
  • 現時点ではブロックチェーンを導入するコストが高く回収が見込めない
  • 法律や規制が追い付いていない

簡単に言うと「ブロックチェーン技術世の中が順応できていない」ということですね。

しかし、本記事を読んでブロックチェーンの基礎知識からメリット・デメリットまで

理解したあなたであれば、今後ブロックチェーン技術が普及してきた時も

すぐに時代に順応することができ、一足先に時代の先駆者になれることは間違いありません。

この記事ではそこまで掘り下げた内容までは解説しませんでしたが、

本記事が、ブロックチェーン技術について理解を深めるきっかけになれば幸いです。

カニエ
カニエ

ということで、以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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