こんにちは、カニエです。
そもそもビットコインの価格ってどうやって決まるの?
どういう時に価格が変動しやすいの?
こんな疑問に答えていきます。
「その前に、まずはビットコインについて詳しく知りたいよ」という人は最初にこちらをご覧ください。
この記事では暗号資産の代表であるビットコインを例にして話すけど、どの銘柄でも価格が決まる仕組みや原理は同じです!
ビットコインの価格はどうやって決まるの?
ビットコイン価格は需要と供給のバランスで決まる
ビットコインの価格は投資家たちの需要と供給のバランスで決まります。
〇〇円で買いたい、〇〇円で売りたいという人がいて初めて値段が付きます。
例えば、800万円でビットコインを売りたい!という人がいたら、同じく800万円でビットコインを買いたい!という人がいて初めて取引は成立します。
イメージとしてはこんな感じ、買い手と売り手がセットになって初めて売買が成立するということが前提となります。
需要が供給を上回ればビットコイン価格は上昇する
ビットコインを買いたい人が多ければ多いほど、価格は上がっていきます。
分かり易くするために、美術品のオークション会場をイメージしてみてください。
とある絵画が100万円でオークションに出されていたとして、皆それをどうしても買いたいとします。
そうすると「110万円でも買いたい!」「120万円でも買いたい!」とどんどん絵画の価格は上がっていきます。
同じように、今よりも高い価格でもビットコインが欲しい!という人が集まれば需要が供給を上回りビットコイン価格は上昇します。
供給が需要を上回ればビットコイン価格は下落する
ビットコインを売りたい人が多ければ多いほど、価格は下がっていきます。
こちらは逆オークションのような状態で、皆が100万円の絵画をどうしても売りたいとします。
100万円の絵画を「90万円でも売りたい!」「80万円でも売りたい!」とどんどん絵画の価格は下がっていきます。
もちろん現実でそんなオークションはありませんが、安くでもいいから売りたい!という人が集まれば供給が需要を上回りビットコイン価格は下落します。
ビットコインの価格が上昇する要因
ここまでの話を踏まえて、ビットコインの価格が上昇する要因、つまり需要が供給を上回る要因を見ていきましょう。
大きく分けて、以下の通りになります。
- ビットコインの知名度が上昇する
- 4年に1度の半減期が訪れる
- 資産の避難としてビットコインが買われる
- 金利が下がる
ビットコインの知名度が上昇する
ビットコインについてメディアで取り上げられることが増えれば、人々の関心が集まり実際にビットコインが買われることで価格は上昇します。
そもそも人々がビットコインに興味を持たなければビットコインが買われることもありません。
また、大企業や有名な資産家がビットコインの購入を発表した時や、保有していることを公表した場合も話題性が高まり、人々はビットコインを購入します。
例として2021年2月に、アメリカの大手電気自動車メーカーのテスラがビットコインを15億ドル分購入したことを公表したことを受け、3万8000ドルだったビットコイン価格が4万7000ドルにまで上昇しました。
4年に1度の半減期が訪れる
ビットコインには、およそ4年に1度の周期で新規発行されるビットコインの枚数が半分になる半減期というイベントがあります。
詳しい話をすると脱線してしまう為、半減期についてもっと知りたいという方は、こちらの記事の中で説明しているので興味のある方は是非ご覧ください。
新規発行されるビットコインの枚数が半分になると、なぜビットコイン価格の上昇に繋がるのか?
理由は大きく分けて二つあります。
①発行枚数が減ることでビットコインの希少性が上がる(インフレ抑制になる)
②半減期というイベントに便乗してビットコインを買う人が増える
実際に半減期とその翌年のビットコインの価格推移のデータをお見せすると、以下の通りです。
上の図は、半減期の年月と半減量がビットコイン価格にどう影響したのかを示した図です。
過去のデータを見ると半減期の年とその翌年にかけては価格が上昇し、翌々年からは価格が下がっていく傾向があります。
資産の避難としてビットコインが買われる
資産の避難としてビットコインが買われることで価格が上昇することがあります。
どういうことかというと、例えば、あなたがとある日ニュースを見たら「明日、日本円の価値が一気に暴落します!」などと報道されたらどうしますか?
つまり、あなたが銀行に預けている日本円が一気に紙屑同然になってしまうのです。
日本円以外の価値が付いているものを買うと思います。そうすることで、自分の大事な資産を守ることができるからです。
そんな時に、ビットコインが資産の避難先として選ばれることがあります。
実際に、過去にジンバブエやベネズエラでは国の政策ミスによりハイパーインフレを引き起こし国民を襲った事例があります。
ハイパーインフレというのは、その国の通貨の価値が大暴落することです。
実際に、ジンバブエやベネズエラでは資産の避難先としてビットコインが多く買われたことで、ビットコインの価格が上昇しました。
金利が下がる
金利が下がることでもビットコイン価格は上昇します。
そもそも金利とは何か、簡単に説明すると「銀行が企業や個人にお金を貸し借りするときに上乗せされるレンタル料」です。私たちに身近な物でいうと、住宅ローンやマイカーローンがありますね。
そのほかにも、銀行にお金を預けることで利息を貰える預金金利というものもあります。
例えば、あなたが銀行から金利1%で100万円を借りた場合、あなたは100万円の1%分の1万円を上乗せして、101万円を返さなければいけません。
投資家たちは、金利が下がることで預金金利の恩恵が受けられなくなることを懸念し、ドルや円などの法定通貨を手放して株やビットコインなどのリスク資産に投資を行います。
ちなみに金利とリスク資産の関係性は、シーソーを思い浮かべるとすぐに思い出せます。
ビットコイン価格の下落の要因
次に、ビットコイン価格が下落する要因を見ていきましょう。
それが、以下の通りです。
- 取引所のハッキングによる不正流出
- 自然災害・戦争・感染症などの出来事
- 金利が上がる
取引所のハッキングによる不正流出
暗号資産取引所で売買した暗号資産は、自分のウォレットに移さない限りはあくまでも暗号資産取引所のウォレットに保管されている状態となります。
ウォレットというのは簡単に言うと「インターネット上の銀行口座」のようなものです。
暗号資産取引所が何者かによってハッキングされ、取引所のウォレットから暗号資産が流出したりすることで暗号資産自体に対する信用が失墜し、価格が下落することがあります。
実際に過去にはマウントゴックス事件と呼ばれる暗号資産市場最大の不正流出事件が起きています。
マウントゴックス事件とは、2014年にマウントゴックスという世界最大の暗号資産交換業者のサーバーが何者かによってハッキングされ、ビットコインが大量に流出した事件です。
この時、暗号資産全体の価格は大幅に下落しましたが、この事件をきっかけに暗号資産取引所の管理体制が整備されるようになったというプラスの側面もあります。
自然災害・戦争・感染症などの出来事
自然災害・戦争・感染症などの不測の出来事が発生することで、物流が止まったり人々の買い控えが起こります。
人々が物を買わなくなると企業が儲からなくなり、世の中にお金が回らなくなります。
世の中にお金が回らなくなると、企業が儲からなくなります。そして企業は従業員に払う賃金も確保できなくなったり、最悪の場合その企業が潰れてしまうことで失業する人が出てくる可能性もあります。
お金を稼げなくなった人々はビットコインや株などを現金化する、つまり保有しているビットコインや株を売ってでも生活を維持しないといけない為、ビットコイン価格の下落に繋がります。
必ずしも上の図のような展開になるとは限りませんが、一般論としてはこのような流れで人々はビットコインを売り、価格が下落するというお話です!
金利が上がる
金利が上がることで、ビットコイン価格は下落します。
先ほどは政策金利が下がることで価格が上昇すると説明しましたが、その逆パターンです。
金利について復習すると「銀行が企業や個人にお金を貸すときに上乗せされるレンタル料」です。
借りた側は、借りた金額にプラスして利息分を支払う必要がある為、借りた金額よりも多く銀行にお金を返さなければいけなくなります。
金利が上がることで企業はお金を借りづらくなり、設備投資や新しい事業展開がしづらくなることで業績が悪化し、賃金低下や雇用減少に繋がります。
人々は貰った給料を投資に回すよりも、より高い利回りを期待できる預金金利を貰うほうが合理的だと判断する為、株やビットコインを売って現金化し、銀行にお金を預けます。
最後に
ここではビットコインの価格が決まる仕組みと価格が変動する要因を解説しました。
ビットコインを始めとした暗号資産の価格は、他の投資商品と比べてもかなり乱高下しやすい特徴があります。
その為、投資初心者の方は、まずは少額から投資を始めて日頃から経済動向やニュースをチェックし、それが暗号資産の価格にどう影響するのかを答え合わせするのもいいかもしれません。
長々と説明しましたが結局は暗号資産の価格は需要と供給のバランスで決まっているということが重要となります。
どういった時に【買いたい人が増える(需要が増える)】のか、【売りたい人が増える(需要が減る)】のかを考えて投資をすることが大事ということですね!
以上です。
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