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また、本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。
スマートコントラクトとは決められた条件を満たすと契約を自動で実行できるプログラムのこと。
イーサリアムを語る上では絶対に外せない革新的な技術です。
僕自身、暗号資産を勉強して投資してきた立場として、分かりやすさ重視で解説していきます。
この記事を読み終わるころには、きっとあなたも「イーサリアムすげぇ…」と感じて、その将来性に確信を持てるはずです。
記事の前半では、スマートコントラクトとは何か?従来の取引との違いを解説。
後半ではスマートコントラクトのメリット・デメリットから実際の活用事例まで解説していきます。

スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた条件を満たすと自動で契約を実行してくれるプログラムのことです。
スマートコントラクトはブロックチェーン上で動いており、一度条件を設定すれば、人が手動で操作しなくても処理が自動で実行されます。
身近なもので例えるなら自動販売機がわかりやすいです。

スマートコントラクトは、この自動販売機の仕組みをインターネット上の取引に置き換えたものだと考えるとイメージしやすいです。

上の画像で示すように、特定の条件がそろった状態で契約が実行されると、デジタルデータを自動で手に入れることができます。
これらの取引の処理は迅速に行われ、取引記録はブロックチェーンという書き換えが不可能な台帳に保存されます。
今回ご説明したのはあくまで一例で、他にも様々な使い方があります。
従来の取引との違い
この章では、スマートコントラクトを使うと従来の取引とどう違うのかを説明していきます。
まず、従来の取引(不動産売買や保険の契約、銀行窓口の手続きなど)には、長年当たり前のように受け入れてきた厄介な問題がいくつもあります。
これらの問題は、時間も手間もコストも奪っていく「余計なストレスの塊」です。
とはいえ、僕たちは自分だけで家を買うことはできないし、保険に加入することができません。
だから、仕方なく手数料を支払ってでもプロの業者に仲介してもらっているんです。
しかし、スマートコントラクトを活用することで、従来の「人を介したやり取り」をプログラムに置き換えることができ、上記で挙げた問題点を解決することができます。
スマートコントラクトとブロックチェーンの関係性

スマートコントラクトを語るうえで欠かせないのがブロックチェーン技術です。
ブロックチェーンとは、特定の管理者がいなくても複数のユーザーがネットワーク上で取引データを共有・管理できる仕組みのことを指します。
複数のユーザーが取引内容を互いに監視して、不正がないかを常に確認しているため、改ざんや不正が極めて困難という特徴があります。
また、世界中の端末でデータを分散して管理しているため、システム全体が停止するリスクがありません。
ブロックチェーンについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
スマートコントラクトのメリット4つ
ここからは、スマートコントラクトのメリットを4つに分けて整理していきます。
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
取引・契約時の面倒な手続きが簡素化される
従来の契約では、何枚も書類に署名や押印をしなきゃいけなかったり、担当者と日程を調整して何度もやり取りを行う必要がありました。
一方で、スマートコントラクトでは、条件さえ設定しておけば契約が自動で実行されます。
例えば、「代金の支払いをトリガーにNFTを購入」というように、契約を自動化することができます。

上の画像は、NFTマーケット「OpenSea」の取引画面です。
ここでは、たった2ステップでNFTを購入できちゃいます。
また、間に仲介者がいないため、従来のような仲介手数料は発生しません。
(※マーケットによっては、運営への利用料やクリエイターへのロイヤリティが設定されている場合があります。)
今回はNFTの売買を例に出しましたが、これを様々な取引に応用することで、契約にかかる時間を大幅に短縮できるようになります。
仲介手数料を削減できる
スマートコントラクトを使うと仲介業者が不要になるため、人件費やシステム維持にかかっていたコストも大幅に削減されます。
例えば、銀行の維持のためには次のような費用がかかります。
このように、銀行の維持には多額のコストがかかる為、振込み手数料や、お金を借りる際の金利は高く設定される一方で、銀行にお金を預けた時にもらえる利息は低く設定されています。
一方でスマートコントラクトは、人の代わりにプログラムが自動で取引を実行する仕組み。
必要なのは、ネットワークを維持するための「ガス代」と呼ばれる最小限の手数料だけです。
スマートコントラクトでは仲介コストがほとんど発生しない為、取引そのものがシンプルかつ低コストになります。
不正や改ざんが極めて困難
スマートコントラクトは、ブロックチェーン技術の上に成り立つため、不正や改ざんが極めて困難です。
もし誰かが悪意を持って取引内容を書き換えようとしても、ネットワーク上の多数の参加者から承認を得なければその変更は認められません。

この図のように、正しい取引情報は多数のユーザーで共有していますが、改ざんしたデータは改ざんした本人の手元に残るだけで、他の人には受け入れられない仕組みになっています。
第三者の仲介がいらない
これまでのオンライン上の取引では、取引の安全性を確保するために必ず人や企業が間に入っていました。
しかし、スマートコントラクトを使えば、ユーザー間の取引に不可欠だった仲介をプログラムが代わりに担ってくれます。
【具体例】インターネット上で個人間売買をする場合
- 商品が届かない
- 返金されない
- 取引相手とのトラブル
このようなトラブルが起きると困るため、これまでは間に仲介業者が入って取引の安全性を確保していました。
僕たちがメルカリのようなフリマアプリの運営に手数料を払っているのは、信頼を買うためとも言えます。
スマートコントラクトでは条件さえコードに書いておけば、仲介者がいなくても正しく取引が成立する仕組みになっています。
スマートコントラクトのデメリット4つ
ここまで聞くと、メリットばかりのように感じるかもしれませんが、デメリットや注意点も存在します。
注意点も把握しておくことが、スマートコントラクトを使う際のリスクを回避することにも繋がります。
スマートコントラクト自体にバグが存在する可能性

1つ目は、スマートコントラクト自体にバグ(脆弱性)が存在する可能性です。
スマートコントラクトも元は人間が書いたプログラムに過ぎないため、コードにミスがあれば、そのままネットワーク上で実行されてしまいます。
その結果、本来意図していない取引が成立したり、資金が勝手に移動してしまうリスクもゼロではありません。
過去には、スマートコントラクトのバグでこんな事件も…
【TheDAO事件】
イーサリアム上の投資ファンド「TheDAO」のスマートコントラクトに脆弱性が見つかり、約364万ETH(当時でおよそ50億円が流出した。
近年スマートコントラクトのセキュリティは強化されてきたものの、大規模なハック自体が減ったわけではありません。
その為、スマートコントラクトを利用する際は、余剰資金で取引する・監査済みのプロジェクトを使うといったリスク管理が重要になります。
一度記録された情報は削除や書き換えができない

2つ目のデメリットは、一度ブロックチェーンに記録された情報は削除や書き換えができないという点です。
繰り返しになりますが、ブロックチェーンでは多数のユーザー(端末)が同じ台帳を共有し、「正しい取引情報が承認される」という仕組みで動いています。
そのため、もし間違ったデータを書き換えようと思っても、多数のユーザーが正しい取引を共有しているため承認されません。
理論上は、ネットワークの過半数以上の支配力を持てば書き換えも可能ですが、現実的には莫大なコストと労力が必要で、事実上不可能とされています。
導入するためのコストの高さ

3つ目のデメリットは、スマートコントラクトの導入には初期コストが高いという点です。
一度導入してしまえば、手続きの自動化によって時間や手数料を大幅に削減できますが、既存のシステムからスマートコントラクトに移行する為には、それなりのお金が必要になります。
例えば、次のようなコストが発生します。
なかなかエグい金額ですね…w
こうした理由から、十分な資金がない企業にとっては導入するハードルが高く、初期投資を回収するまでリスクを抱えることになります。
その結果、「今まで通りのシステムのままでいい」という判断に落ち着く企業も多いのが現実です。
外部の情報を処理することが難しい
4つ目のデメリットは、外部の情報(現実世界のデータ)をそのまま扱えないという点です。
復習になりますが、スマートコントラクトは「特定の条件を満たしたら自動で契約を実行する」ブロックチェーン上のプログラムです。
ただし、この自動化ができるのはブロックチェーン内部で完結する情報に限られます。
このように、プログラムだけで完結する取引は自動化できても、現実世界の行動・情報が必要な場面ではスマートコントラクトだけでは完結できません。
ちなみにこの、「ブロックチェーンが外部情報を直接扱えない」という課題を、専門用語でオラクル問題と呼びます。
イーサリアム上でのスマートコントラクトの活用事例
スマートコントラクトを活用した代表例の多くは、イーサリアムを中心に広がってきました。
ここでは、イーサリアム上で普及している5つの代表的な活用事例をご紹介します。
DeFi(分散型金融)
1つ目はDeFi(分散型金融)です。

DeFiとは、中央の管理者を介さずとも、個人間で直接お金のやりとりができる金融サービスです。
銀行のような母体がいなくとも、中央管理者をスマートコントラクトに置き換えることで個人間でお金の貸し借りを行えます。
スマートコントラクトに置き換えたことで余計な費用がかからず、貸す側は少ない利子で、借りる側は多くの利息を受け取ることができます。
さらに営業時間の制限もないため、24時間365日、世界中どこでもスマホ1つでお金の貸し借りが可能になります。
NFT(本物であることを証明できるデジタルデータ)
2つ目はNFTです。

NFTとは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)と言い、一言でいうと「本物であることを証明できるデジタルデータ」です。
従来のデジタルデータは、コピー&ペーストをすればいくらでも複製できてしまい、本物とコピーを区別することができませんでした。
しかしNFTには、識別番号が一つ一つに割り振られており、その情報が改ざん不可能なブロックチェーン上に記録されます。

つまり、誰が本物を持っているのかを証明できるようになったということ。
そしてNFTの発行・売買・所有権の管理といった仕組みは、すべてスマートコントラクトによって自動で行われています。
たとえ画像がコピーされても、本物の所有者をブロックチェーンが証明してくれるんです。
ブロックチェーンゲーム
3つ目はブロックチェーンゲームです。
その名の通り、ブロックチェーン技術を使ったゲームのことを指します。
代表的なブロックチェーンゲームを一つ挙げると、The Sandboxというメタバースのゲームです。

上の画像で見える建物や車が全てNFTで、仮想空間内でも現実同様の経済圏が存在しているんです。ワクワクしますよね!
DAO(分散型自律組織)

DAO(分散型自律組織)とは、特定のリーダーや管理者がいなくても、コミュニティ全体でプロジェクトを運営できる新しい組織の形のことを指します。
従来の企業では、社長や株主などのトップ層が経営方針を決め、利益も基本的には上層部に集中します。
しかしDAOはまったく逆の仕組みで、プロジェクトに参加する全メンバーが意見を出し合い、ガバナンストークンという投票権を使って意思決定を行います。
特定のリーダーに依存せず、みんなで動かす民主的な組織です。
さらにDAOが生み出した利益は、コミュニティの参加者に公平に分配されるよう設計されてます。
そして、DAOの心臓部分に使われているのがスマートコントラクトです。
- 投票ルール
- 利益の分配
- 誰にどれだけ支払うか
こういった組織運営の中枢すべてが自動化されており、誰か一人の判断でルールをねじ曲げることはできません。
スマートコントラクトが組織を動かす、新しい形の分散型コミュニティなんです。
ステーブルコイン(法定通貨と価格が連動している暗号資産)

最後に紹介するのがステーブルコインです。
ステーブルコインとは、ドルや円などの法定通貨と価格が連動するように設計された暗号資産のこと。
有名なステーブルコインでは、USDTやUSDCがあります。
1 USDT = 1ドル
1 USDC = 1ドル
こんな感じで、いつでも法定通貨と1対1の価格になるよう維持されています。
激しい値動きがないため、支払いのときに「結局いくらなの?」とならないことや、送金する際も「送金が完了したときに価格が変わってた」なんてことにならないのが大きなメリットです。
スマートコントラクトに関するよくある質問
最後に、スマートコントラクトに関するよくある質問に回答します。
イーサリアム以外でスマートコントラクトが使われている暗号資産はあるの?
ソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)などが該当します。
スマートコントラクトが普及すると生活はどう変わるの?
契約時の面倒な手続きが自動化され、24時間エラーなく動く為、生活のストレスがグっと減ります。
スマートコントラクト自体のコードの間違えはどうやって防ぐの?
外部の専門企業が監査に入ったり、コードをオープンにすることで皆でチェックを行う仕組みがあります。また、バグバウンティと言われる「バグを見つけたら報酬支払うよ」的なものもあります。
スマートコントラクトは誰かが監視してるの?
誰も監視してません。設定したプログラム通りに動くだけです。
スマートコントラクトの理解が、イーサリアムを選ぶ理由になる
この記事では、スマートコントラクトの特徴やメリット・デメリット、イーサリアム上での活用事例まで解説しました。
スマートコントラクトについて理解することで、イーサリアムの将来性が見えてきたのではないでしょうか?
初期のテスラを見て「電気自動車の未来に気付いていれば…!」と後悔した人もいるでしょう。
同じ後悔をしない為にも、イーサリアムは小額からでも触ってみる価値があると僕は思っています。
とはいえ、「どこで買えばいいのか分からない…」という人もいるかと思います。そんな人は、GMOコインを選んでおけば間違いないかなと思います。

