カニエイーサリアム投資を約3年間続けている僕が、これらの疑問に答えていきます!
結論から言うと、ETH価格がこのまま下落し続ける可能性は低いと考えています。
なぜなら、現在の下落はイーサリアムのオワコン化が原因ではないからです。
本記事の前半では、現在の下落理由を整理し、今後ETH価格が上昇すると考えている理由を解説します。
また後半では、ETH価格が上がる可能性が高いタイミングや、イーサリアムが本当に衰退するケースまで徹底的に解説していきます。


イーサリアムが下落している理由


まず初めに、意外な事実をお伝えします。
2026年に入ってからイーサリアム(ETH)の価格が大幅に下落している一方で、ネットワークの利用は過去最高水準を記録しています。
つまり、イーサリアムが使われなくなったから価格が下落しているわけではないということ。
では、これだけ活発に利用されているのに、なぜETHの価格は下落しているのでしょうか?
大きく分けて以下の4つが理由だと考えています。



ここからは、1つ1つ詳しく解説していきます!
ビットコインの価格が下落している
一つ目の理由は、ビットコイン価格の下落です。
「ん?イーサリアム関係ある?」と思うかもしれませんが、ビットコインは暗号資産市場で最大の時価総額を持つため、その値動きは市場全体に大きな影響を与えます。
暗号資産の王様であるビットコインが大きく下落すると、市場全体の投資家心理が悪化し、イーサリアムなどのアルトコインも売られやすくなります。



これは、日経平均が大きく下落すると、多くの日本株が一緒に売られやすくなるのと似ていますね。
実際、世界最大級の先物取引所を運営するCME Groupの2026年の分析では、直近1年間におけるビットコインとイーサリアムの値動きの相関係数は約0.82でした。


相関係数は「1」に近いほど同じ方向に動く傾向が強いため、ビットコインとイーサリアムの価格には強い連動性があることが分かります。
そして今現在、ビットコイン価格が下落しているためイーサリアムも連動して下落している状況ということです。
DencunによってETHのバーン量が減少した
2つ目の理由は、DencunアップデートによってETHのバーン量が減少したことです。
Dencunとは、2024年3月に実施されたイーサリアムのアップデートのことで、このアップデートでは「Blob」という仕組みが導入され、レイヤー2を利用する際の手数料が大幅に安くなりました。
イーサリアムではインフレを抑制するために、取引手数料の一部がバーン(消滅)されるため、手数料が安くなるとバーンされるETHも減少します。
実際、Galaxy Researchの調査では、レイヤー2がイーサリアムへ取引データを投稿する際に発生したETHのバーン量は、Dencun後150日間で、それ以前の150日移動平均と比べて約84%減少しました。


難しい話をしてしまいましたが、要するに、
手数料を安くした
↓
バーンされるETHも減った
↓
ETHの供給量が減りにくくなった
↓
ETH価格が下がりやすくなった
ということです。



このように、イーサリアムを使いやすくするために手数料を安くした結果、ETHのインフレを防ぐ力まで弱くなってしまったという、少し皮肉な現象が起きています。
AI・半導体株に投資家の関心が集まっている
AI・半導体関連株に投資家の関心が集まっていることも、ETH価格が伸び悩んでいる要因の一つです。
まず前提として、投資家が使える資金には限りがあるため、より高い成長が期待される市場に資金は移っていきます。


近年は、生成AIの急速な普及によって、GPUやデータセンター・メモリなどの需要が拡大し、AI・半導体関連企業に投資家の資金が集まっている状況です。
一方、イーサリアムはAI関連株と比べると、短期的な成長ストーリーが見えにくく、投資家の関心を集めにくい状況が続いています。



もちろんAIへの資金流入だけがETH下落の原因ではありませんが、現在の投資資金がAI市場に集中していることも、ETHが伸び悩む要因の一つだと僕は考えています。
ETHを積極的に買う新たな材料が乏しい
ETH価格が下落している理由として、ETHを積極的に買いたくなるほどの新たな材料が乏しかったことも挙げられます。
なぜなら、暗号資産の価格が上昇するためには、「今後さらに需要が増えそうだ」と期待できる材料が必要だからです。
2025年にはPectraやFusakaといった大型アップデートが実施され、イーサリアムの性能は着実に改善されました。



しかし、その成長がETHの価値にどう繋がるのかが分かりにくいんですよね……。
つまり、イーサリアム自体は成長しているものの、それをETH価格の上昇につなげる分かりやすい材料が不足していたことも、下落要因の一つだと僕は考えています。
イーサリアムの価格はこのまま下落し続けるのか?


ここまで聞くと、「え、ETH価格はこのまま下落し続けるんじゃ?」と不安になりますよね。
しかし、ETH価格がこのまま下落し続ける可能性は低いと考えています。
その理由は、主に以下の3つです。
下落している理由の多くが一過性のものである
そもそも、今現在ETH価格が下落している理由のほとんどは一過性のものです。
なぜなら、ビットコインの下落やAI・半導体株への資金流入、新たな買い材料の不足などは、イーサリアムそのものに問題が起きているわけではなく、市場環境によって変化する要因だからです。



つまり、「今のタイミングでは、投資マネーの行き先がイーサリアム以外に向いているだけ」ということ。
そのため、現在の下落要因だけを見て「ETH価格はこのまま下落し続ける」と判断するのは早いでしょう。
ビットコイン半減期後にはアルトコインが上昇した局面がある
過去の暗号資産市場では、ビットコインの半減期後にビットコインが上昇し、その後ETHを含むアルトコインが大きく上昇した局面があります。
その理由は、ビットコインが上昇すると暗号資産市場への注目や資金流入が増え、その資金の一部がETHなどのアルトコインへ流れるからです。
実際に2020年5月にビットコインは約8,700ドルから2021年11月には約69,000ドルまで上昇し、同じ2021年にETHも年間で190ドルから4,800ドルまで上昇しています。





過去とまったく同じ値動きになる保証はありませんが、「過去と同じような値動きになる可能性」と「まったく起きない可能性」のどちらに賭けるかと聞かれれば、僕は前者に賭けます。
ネットワーク利用は過去最高水準を記録している
冒頭でもお伝えしましたが、ETH価格が低迷する一方で、ネットワーク利用は過去最高水準を記録しています。
もしイーサリアムそのものが衰退しているのであれば、ネットワークの利用も減少していくはずです。
しかし実際には、イーサリアム上で行われる取引は増えており、価格とネットワーク利用には大きな乖離が生まれています。
2026年4月28日、イーサリアムの1日あたりの取引件数は約363万件を記録し、過去最高を更新しました。


これは、DeFiやNFTが大きな盛り上がりを見せた2021年を上回る水準です。
つまり、ETHの価格が下落しているからといって、イーサリアムそのものが使われなくなっているわけではありません。



このことからも、「ETH価格の下落=イーサリアムの衰退」と判断するのは違うと考えています。
イーサリアム価格が上がる可能性が高いタイミング


ここまで読んで、皆さんが思っていることは、「じゃあ結局、ETHはいつ上がるの?」ということだと思います。



長期的に見ればETH価格は上昇していくと考えていますが、将来の価格を完璧に予測することはできません。
ただし、過去の値動きや暗号資産を取り巻く環境を見ると、中期で見てもETH価格が上昇しやすいタイミングはいくつか考えられます。
ここからは、ETH価格が上昇する可能性が高まる4つのタイミングは次の通りです。
ビットコイン半減期の前後に暗号資産市場が強気になったとき
まず、ETHを買うタイミングを考えるうえで、最も重要な指標の一つがビットコイン半減期の前後です。
なぜなら、ビットコインは半減期の年から翌年にかけて大きく上昇してきたアノマリーがあり、ETH価格もその影響を受けるからです。
実際に、過去の半減期後のビットコインとイーサリアムの価格推移を見てみましょう。
| 半減期サイクル | ビットコイン | イーサリアム |
|---|---|---|
| 2020年 ~ 2021年 | 約+703% | 約+2,531% |
| 2024年 ~ 2025年 | 約+94% | 約+57% |
次回のビットコイン半減期は2028年前後と予想されていますが、市場が半減期を意識して本格的に買い始めてからでは、すでに価格が上昇している可能性があります。



そのため、半減期直前になって慌てて買うのではなく、半減期までの期間を意識しながら早めに仕込んでおくのも一つの戦略です。
クラリティ法案などで米国の暗号資産規制が明確になったとき
イーサリアムにとって、米国の暗号資産規制が明確になることも大きな追い風になる可能性があります。
これまで米国では「この暗号資産は証券なのか?」「SECとCFTCのどちらが監督するのか?」といったルールが曖昧で、企業や金融機関が暗号資産事業へ参入しにくい状況が続いていました。
そこで注目されているのが、暗号資産の分類やSEC・CFTCの役割などを明確にする「クラリティ法案」です。



ルールがハッキリすれば、これまで「下手に投資して後から怒られたら嫌だな……」と様子見していた企業や投資家も、暗号資産市場へ参入しやすくなりますよね。
実際、米国では2026年3月にSECとCFTCが暗号資産に関する共同解釈を公表するなど、すでに規制を明確にする動きが進んでいます。
今後クラリティ法案などによって米国のルール整備がさらに進めば、暗号資産市場への資金流入が増え、ETH価格の上昇につながる可能性があります。
長期金利が低下したとき
ETH価格が上昇しやすいタイミングとして、米国の長期金利が低下したときも注目です。
その理由は、金利が高いと安全性の高い米国債でも十分な利回りを得られるため、わざわざ値動きの激しい暗号資産に投資する魅力が薄れてしまうからです。
反対に金利が低下すれば、投資家はより高いリターンを求めて、株式や暗号資産などのリスク資産に資金を移しやすくなります。
実際に、S&P Globalの調査では、2017年以降の暗号資産市場と米国の金利には「金利が上がれば暗号資産が下がる」という逆の関係が63%の期間で確認されています。





もちろん金利だけでETH価格が決まるわけではありませんが、米国の長期金利が低下して投資家がお金をリスク資産に回しやすくなれば、イーサリアムにとっても追い風になる可能性があります。
ETH現物ETFへの資金流入が増えたとき
ETH現物ETFへの資金流入が増えたときも、ETH価格が上昇しやすいタイミングの一つです。
なぜなら現物ETFへの資金流入が増えるということは、ETFを通じてETHを買いたい投資家が増えているということなので、価格の追い風になりやすいからです。
実際、2025年には米国のETH現物ETFへの資金流入が急増しました。
4月の月間純流入額は約0.66億ドルでしたが、5月には約5.64億ドル、6月には約11.65億ドル、7月には約54.31億ドルまで増加しています。


同じ時期にETH価格も大きく上昇しており、4月に1,500ドル台まで下落したあと、8月には4,000ドルを突破しました。



もちろんETFへの資金流入だけが価格上昇の理由ではありませんが、ETFへの資金流入が継続的に増えているかどうかは、ETHの買い時を考えるうえで注目しておきたい指標です。
イーサリアムが終わる未来はある?


ここまでは、ETH価格が下落している理由と、このまま下落し続ける可能性は低いという話をしてきました。
では反対に、イーサリアムが本当に衰退してしまう未来はあるのでしょうか?
僕はイーサリアムが完全に衰退する可能性は低いと考えていますが、もちろん100%ないとは言い切れません。
考えられるのは、主に以下の3つのパターンです。
レイヤー2の成長がイーサリアムの価値上昇につながらない
イーサリアムが衰退する1つ目のパターンとして、レイヤー2が成長しても、その恩恵がETHの価値に十分還元されない問題があります。
レイヤー2はイーサリアムの取引を安く・高速にする仕組みですが、Dencun以降、レイヤー2がイーサリアムに支払う手数料は大幅に安くなりました。
そのため、レイヤー2の利用者が増えても、ETHの需要やバーンがそれほど増えないという問題があります。
実際、2026年6月にはレイヤー2全体がユーザーから約1,500万ドルの手数料を得た一方、イーサリアムに支払ったBlob手数料は約6.6万ドルだったとの分析もあります。



要するに、「レイヤー2は成長しているのに、イーサリアム本体にはその恩恵があまり返ってこない」ということです。
この状態が続けば、イーサリアム経済圏が拡大してもETHの価値が上がらないという、大きな問題につながる可能性があります。
競合チェーンにイーサリアムのシェアを奪われる
イーサリアムが衰退する2つ目のパターンは、ソラナなどの競合チェーンにユーザーや開発者を奪われることです。
ブロックチェーンは、利用者だけでなく、新しいサービスを作る開発者が集まることで成長していきます。
実際、2024年にはソラナが新規開発者数で初めてイーサリアムを上回り、7,625人の新規開発者を獲得しました。


今後もユーザーや開発者が競合チェーンへ移り続ければ、イーサリアムの利用やETHの需要が減少する可能性があります。
量子コンピューターへの対応が間に合わない
最後は、量子コンピューターによるリスクです。
イーサリアムではETHを安全に管理するために暗号技術が使われていますが、将来、高性能な量子コンピューターが登場すると、現在の暗号技術の一部が破られる可能性があります。
ただし、現時点ではそこまで高性能な量子コンピューターは存在しておらず、イーサリアム財団も2026年に専門チームを設置して量子耐性への対応を進めています。



今すぐ心配する必要はありませんし、この話は聞かなかったことにしていいレベルなんですが、将来的に量子コンピューターの進化に対応が間に合わなければ、イーサリアムの安全性そのものが脅かされる可能性は0%ではないということです。
まとめ:短期的な値動きには惑わされずに投資をしよう
今回は、ETH価格が下落している理由や今後の見通し、価格が上昇しやすいタイミング、そしてイーサリアムが衰退する可能性について解説しました。
- ETHの下落には、BTCの下落やバーン量の減少など複数の要因がある
- 価格が下落する一方で、イーサリアムのネットワーク利用は過去最高水準
- 米国の規制明確化や長期金利の低下、ETFへの資金流入などは今後の上昇材料になり得る
- 過去にはビットコイン半減期後にETHが大きく上昇した局面もある
- レイヤー2からETHへの価値還元や競合チェーンへのシェア流出などのリスクもある
ETHは値動きが激しいため、短期で利益を出し続けるのは簡単ではありません。
もしこの記事を読んでイーサリアムの将来性に期待できると感じたのであれば、短期的な値動きに振り回されず、長期でほったらかし投資をするのも一つの方法です。
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暗号資産は価格変動が大きく、元本割れのリスクがあります。余剰資金の範囲で、自己責任のもと慎重に運用してください。










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