これらの疑問に答えていきます!
暗号資産の王様ともいわれるビットコインには、2,100万BTCという発行上限があり、その希少性が価値の一つになっている一方で、イーサリアム(ETH)には発行上限がありません。
カニエそう聞くと、「発行上限がないならETHはどんどん増えて、価格も下がっていくのでは……?」と不安になりますよね。
しかし、イーサリアムには発行上限がないものの、ETHが際限なく増え続ける仕組みになっているわけではありません。
今回の記事では、そもそもなぜイーサリアムに発行上限がないのかを説明したうえで、発行上限がETH価格にどのような影響を与えるのかを詳しく解説していきます。


イーサリアムに発行上限がないのはなぜ?
先ほどお伝えした通り、イーサリアムに発行上限はありません。
発行上限がある暗号資産と聞くと、ビットコインを思い浮かべる人も多いかと思います。
ビットコインには2,100万BTCという発行上限が設定されていますが、イーサリアムには「○○ETHまでしか発行しない」という上限は無いのです。


つまり、ビットコインは最終的な発行枚数が決められているのに対し、イーサリアムには最終的な発行枚数が決められていないという大きな違いがあります。
では、なぜイーサリアムには発行上限がないのでしょうか?
イーサリアムに発行上限がない理由を理解するうえで、重要なのが以下の2つのポイントです。
それぞれ詳しく解説していきます。
ネットワークの安全性を維持するためにETHが発行されている


イーサリアムに発行上限がない理由を理解するうえでまず知っておきたいのが、新しいETHを発行する目的です。
イーサリアムでは、取引内容に問題がないか確認するなど、ネットワークを維持する役割を担う「バリデーター」という人たちがいます。
仕事をした対価としてバリデーターにはETHが報酬として支払われ、その一部として新しいETHが発行されます。



会社で働いた人に給料が支払われるのと似たようなイメージですね。
つまり、イーサリアムではネットワークを安全に維持するために、継続的にETHを発行できる仕組みが必要なのが大きなポイントです。
イーサリアムは固定された発行上限を前提としていない
先ほどの話を聞くと、「それなら発行上限を決めて、その範囲内でバリデーターに報酬を支払えばいいのでは?」と思うかもしれません。
ただ、イーサリアムはそもそも発行上限を設ける前提の仕組みになっていません。
なぜなら、イーサリアムでは発行枚数を一定数に抑えることよりも、ネットワークの安全性を維持することが重要だからです。
仮に発行上限を設けて、いつか新しいETHを発行できなくなれば、バリデーターへの報酬をどのように確保するのかという問題も出てきます。



そのため、イーサリアムでは「最終的に○○ETHまでしか発行しない」と上限を固定するのではなく、ネットワークを維持するために必要なETHを発行できる仕組みになっています。
発行上限がないとETHの価格は上がりにくい?
結論からいうと、発行上限がないからといって、ETHの価格が上がりにくいとは限りません。
なぜなら、ETHは発行上限こそありませんが、新規発行量は以前より大幅に減少しており、さらにバーンによって供給量から取り除かれる仕組みもあるからです。
また、ETHの価格を考えるうえでは供給量だけでなく、イーサリアムがどれだけ利用され、ETHへの需要が生まれるかも重要です。
ここからは、以下の3つのポイントについて詳しく解説します。
ETHの新規発行量は以前より減少している


そもそも、ETHはバンバン大量に発行されているわけではありません。
むしろ現在のETHは、以前と比べて新しく発行される量が大きく減っています。
大きなきっかけとなったのが、2022年に実施された「The Merge(マージ)」という大型アップデートです。
The Mergeによって、イーサリアムの取引を承認する仕組みが「PoW」から「PoS」へ変更されました。
難しそうに聞こえますが、ざっくりいうと以下のような違いがあります。
PoW(以前)
→ コンピューターで膨大な計算を行う「マイナー」にETHを報酬として支払う
PoS(現在)
→ ETHを預けてネットワークの維持に参加する「バリデーター」にETHを報酬として支払う
この変更によって、ネットワークを維持するために新しく発行する必要があるETHの量が大幅に減りました。
The Merge後にETHの新規発行量はどのくらい減った?
イーサリアム公式が公開しているデータを比較すると、以下のとおりです。
| The Merge前 | The Merge後 | |
|---|---|---|
| 年間の新規発行量 | 約555万ETH | 約62万ETH |
| 年間発行率 | 約4.61% | 約0.52% |
| 変化 | — | 約89%減少 |
The Mergeによって、ETHの年間新規発行量は約555万ETHから約62万ETHへ減少しました。
これは、The Merge以前と比べて約89%も新規発行量が減ったことになります。
つまり、イーサリアムには発行上限こそありませんが、だからといってETHが好き放題に発行されているわけではありません。



むしろ現在は、以前よりも新規発行量が大きく抑えられていることが分かります。
発行されたETHの一部はバーンされる


イーサリアムでは、新しくETHが発行される一方で、ETHの一部がバーンされています。
イーサリアムでは、ネットワークを利用するときに支払われる取引手数料(ガス代)のうち、基本手数料が自動的にバーンされる仕組みが導入されています。



僕自身もETHを送金した際に取引手数料(ガス代)を支払ったことがありますが、支払ったガス代がすべて誰かの報酬になるわけではなく、その一部にあたる基本手数料はバーンされているんです。
つまり、ETHは新しく発行される一方でバーンによって供給量を減らす仕組みもあるため、発行上限がないという理由だけで、「ETHの供給量が増え続けて価格が上がりにくい」とは言えません。
イーサリアムが利用されるほどETHの需要も増えやすい
イーサリアムがプラットフォームとして利用されるほどETHへの需要が増え、価格の上昇要因になる可能性があります。
なぜなら、イーサリアム上のサービスを利用する際には、取引手数料などでETHが必要になるためです。
さらに、ネットワークの利用が活発になれば、手数料としてバーンされるETHも増えやすくなります。
この流れを簡単にまとめると、以下のようになります。





つまり、イーサリアムが使われるほど、需要と供給の両面からETH価格にプラスに働く可能性があるってことですね。
イーサリアム投資では発行上限や供給量は気にしすぎなくてOK
元も子もない話にはなりますが、正直イーサリアムに投資するうえで、ここまで解説してきた発行上限や供給量の話はそこまで気にしなくても大丈夫です。
その理由は、イーサリアムに投資する際に発行上限や供給量をいちいち気にしていたら精神が持たないからです。



もちろん、ETHの供給量は価格に影響する要因の一つなので、仕組みとして知っておくことは大切ですが、それ以上に重要なのは、「イーサリアムが今後も使われていくと思えるか?」ということです。
イーサリアムが今後もさまざまなサービスで使われ、ETHを必要とする人が増えていけば、ETHへの需要も増えていきます。
イーサリアムの将来性を考えるためにも、まずはイーサリアムがどのような仕組みで、何がすごいのかを知っておくことが大事です。



以下の記事では、イーサリアムの仕組みや特徴について初心者向けに詳しく解説しています。
興味がある方はぜひ読んでみてください!


以上になります。
暗号資産は価格変動が大きく、元本割れのリスクがあります。余剰資金の範囲で、自己責任のもと慎重に運用してください。










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